A8

19夏スク「国際政治論」#3−4

2日目です。

毎日欠かさず福澤詣
今日は、長男が補習プリントを学校に出すに行くと言うことで、いつもとルートを変えて、バス+地下鉄で三田へ。

JR田町駅より、都営の三田駅の方が気持ち近いですよね(笑)。でもこちらのルートだと交通費が100円ちょっと高い。

さて、スクーリング中、田所先生は三田の近くのホテルを借りられてるみたいです。

なのに、ちょっと遅れてきました!(笑)。
といっても2,3分ですけど。
学生時代から、大学の近くに住むと、授業の出席率が下がるだよなぁ、と笑っている先生は、結構お茶目です。

さて、2日目のテーマは、

「国際政治の歴史と理論の展開」です。

昨日、トゥキディデスの「戦史」を用いて、古代ローマ時代の争いやそれから得られた教訓なんかのお話をしていましたが、

トゥキディデスの罠、なんかも出てきましたよ。

今日は、ちょっと時代が飛んで「ウェストフェリア体制」の誕生の話しからはじまりました。

これが1648年の出来事で、だいたい17世紀以降のヨーロッパに、国際政治の基礎となる、国家、国際法、外交なんかの期限があるとのことです。
※明石先生がものすごい分厚い本を書いていると言ってたので調べて見たら慶應義塾大学出版から出ていますね。約600ページ(笑)

日本は、そう江戸時代真っ只中ですね。

国際政治学の基礎やものの見方は、ヨーロッパ人の彼らの経験した出来事に拠って出来上がっているけど、それをアングロアメリカン(ヨーロッパ?)のバイアスと一蹴するのではなく、それを学んだ上で、東アジアの関係とを比較しなくてはいけない、とのこと。

やはり、学問は謙虚な姿勢が大切だなあ。

ホッブスとかヒュームとかバンバン政治哲学系の人も出てくるし、もう、外交官のはなしも出てくるし、やっぱりね、基礎が大事、基礎が、と思った瞬間でした。

政治学者はホッブスを読むのは当たり前のようです。

どうも、政治思想系なんかは飛ばしてきていたので、ちょっと反省して、真面目に勉強しようと思いました...

そのあと、ウィーン体制や、ウイルソン主義の話に続き、

最後は、E.H.カー「危機の二十年」を通じて、行き過ぎた宥和政策の結果として、第2次世界大戦が起きたとのこと。所謂、ユートピア批判ですね。


そして、日本における論争として、
坂本義和「中立日本の防衛構想」
高坂正堯「現実主義者の平和論」
の二人を紹介。坂本の論文に対して、高坂が批判をしたそうです。

ちなみに、テキスト執筆している石田先生は、坂本先生のお弟子さんで、田所先生が高坂先生のお弟子さん。お師匠さんが激論バチバチでも弟子は仲いいと笑ってました。

こういう当たりが、田所先生の人柄でてますね。

ちなみに、この二つの論文それぞれ40年ぐらい前の月刊誌に掲載されたものみたいですが、いろいろと調べて見ると、岩波の出している、「リーディングス 戦後日本の思想水脈」中に両方とも入っているみたいです。

さて、今日は時間があったので、山食行ってみました。

あんまり、こだわりなくて、スタミナ焼きみたいなの食べました(笑)


コメント

人気の投稿