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ハングリーマーケティング

ハングリーマーケティング 情報絞り、飢餓感あおる
 村上春樹の長編小説『1Q84』(新潮社)が爆発的ヒットとなっている。要因の一つに浮上したのが「ハングリーマーケティング」だ。文字通り、商品の情報を発売以前に絞り込み、消費者の飢餓感をあおって購買意欲をかきたてる手法。確かに今回、新潮社は発売前にほとんど情報を出していない。担当編集者の鈴木力氏によれば「前回の長編ではキーワードを事前に出し、読者から『まっさらな状態で読みたかった』という意見が多数寄せられた。今回はその反省から」という。
 新井克弥・関東学院大学教授(メディア論)は、70~80年代に角川書店が展開した戦略や、iPodなど重要な新商品の情報を絞り込むアップルの手法が典型、と指摘する。「角川は売り出したい自社タレントを自社の出版物で紹介する一方で外部での露出を極力抑え、主演映画の集客に成功しました。アップルのスティーブ・ジョブズは、よく重要な新商品の話を一番最後に回す。『そうだ、もう一つある』というふうに」
 ただこの手法には、商品や作り手の認知度と固定ファン層が不可欠だ。固定層が飢餓感の反動で飛びつき、その勢いに周囲がつられるほど現象化する構造だが、新井教授によれば、「固定層の乾きが癒えてしまえば『打ち止め』となるリスクも抱えている」。今回もそろそろ固定層の飢餓感は落ち着き始めているだろう。それ以外の層の動向が、『1Q84』がこの勢いに乗って長く読み継がれるのか否かを決めることになりそうだ。(浜田奈美)

大学生時代に「ノルウェイの森」を読んでからはずっと村上春樹ファン。カフカも単行本でゲット。しかし、この「1Q84 」は、なぜか買わなかった。理由は簡単、読む暇が無い。以前どうしても読みたくて買った、「犯人に告ぐ」も結局読む前にWOWOWが映画にしちゃって、それをたまたま見ちゃったし、気がつけば文庫本になったし。
しかし、この「ハングリーマーケティング」ってのは、はじめて聞いた言葉ですが、本当に的を得た言葉ですね。
しかし、それ以上に、村上氏が例年ノーベル文学賞候補にあがるのでは、とマスコミが煽っていたし、イスラエルでの一件もあり、ちょうど注目される時期だったんですよね。
でも私は、文庫本になるぐらいにならないときっと暇にならないので、買えません。

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