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テレビ進化論

境真良『テレビ進化論

早稲田の国際情報通信研究科で客員准教授として教鞭を揮う境先生の初めての奏上された本です。
会社の本屋のレジで平積みになっていたので購入。ちょっと衝撃的なタイトルに引かれて買いました。

一体どう進化するのよ!?みたいな気持ちで読み進めましたが、勿論今のテレビそのものが進化するわけでなく(例えばMPEG2→H.264とか、BML→HTML)、テレビを取り巻く環境が大きく変化する、特に法制度が大きく変わる、今までの業界の慣例も大きく変化せざるをえない、こういったテレビを取り巻く大きな変化の中で、テレビが今まで以上に進化していくという論調である。

例えばインターネット崇拝者にとっては、テレビなんて進化しなくて、退廃していくものだ、という議論をされる方がいますよね。
そう言った極論ではなく、あくまで落としどころを探っていくと、例えばテレビ局のコンテンツ作成能力はある程度認められるべきなんだと思います。
※ある人は、テレビ局なんて番組つくっていない、作っているのは下請けだ!と言われそうですが、そこはネグらせてください。
そのコンテンツ作成能力を主に考え、今度はアウトレットがネットとテレビとして考えると、いままで以上にコンテンツが生きてくるという論調です。
どちらかと言えば境先生はコンテンツ畑がメインですので、コンテンツ主軸にとらえて考えます。

修士一年の時に、マクルーハンの"media is message"などを散々やってきたので、コンテンツ主軸にすぐに頭が切り替わらないのですが、インターネットが出てきてからは、メディア産業というより、コンテンツ産業という言葉をよく聞くようになったことを考えると、時代は少しずつコンテンツよりで考える時代なんですかね。

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