甥っ子への入学祝いの2冊
コロナのバタバタですっかり失念してしまっていた、甥っ子への入学祝い。
現ナマは包むとして、それだけでは、寂しいのでインパクトのある贈り物を。
で、用意したのがこちら
①原仙作「英文標準問題精講」
②上田紀行編「新・大学でなにを学ぶか」
昨年末、政治思想史のテキストを読んでる時にふと、バートランド・ラッセルの名が目にとまり、この英語の参考書を思い出しました。旺文社の「英文標準問題精講」。
なんで、英語の問題集に出てくる英文の著者の名前を覚えてるんだ!?ってことは良く覚えてないんだけど…、
バートランド・ラッセルといえば、僕にとってはこれなんですね。
メルカリで自分用を久しぶりに手に入れて見返したら、
あるある、バートランド・ラッセル(笑)
僕が持っていたのこのカバー |
②は、東工大のリベラルアーツの先生がまとめた新入学生に向けた本。
これもあげようと思っていたのですが、なんとAmazon売り切れ。
出版された時にTwitterのタイムラインに流れてきてて、ネットショップどこも売り切れでラゾーナで最後の1冊を購入していたので、これを送ります。って、中古かよ(笑)
ほとんど積ん読だから新品扱い。
ついでに今まで読んでなかったから、パラパラ読みました。
いや、この本、95年に出会いたかった。95って僕が初めて大学生になった年ね。
各先生の文章から気になるフレーズをまとめると
上田紀行 大学の学びは「探求すること」。そのために必要なのが「行動すること」と「耳を傾けること」
池上彰 良き問いを立てること
國分功一郎 人間は問いを発する存在として自ら確立するのだ byハンナアレント
伊藤亜紗 世界は書き込み可能である
磯﨑憲一郎 小説は、実際にその作品を一文一文読むという、具体的な経験、読書の時間の中にしかない
中島岳志 福田恒存1匹と99匹と 「解ること」よりも「解らないこと」を大切にする。「解らないもの」に対して目一杯、背伸びをする。「何か解らないけけどよかったな」という「解る」以上の感触が将来の人生を変える。
西田亮介 新しい友人を作って、新しい環境に身を置きそれまでに興味がなかったことを、知らなかったことを学んで欲しい。そして、それを通じてどんどん考えを変えていってほしい。
中野民生 余計なことをしないで、何の人生か!
木山ロリンダ アメリカの大学生は子供ではなく、社会の中で役割を果たす立場にあって、むしろ恵まれているからこそ社会活動に従事し、社会に還元しなければならないっていう認識がある
山崎太郎 自分が興味を感じることを追求しながら、徐々にでも、そのようなつながり(今自分が取り組んでいる分野と、外に拡がる様々な分野がどこかで結びついている)の糸を発見し、外に広がる総合的知の領域を感じ取っていけば良い
林直亨 身体を理解していくことは重要
室田真男 生涯にわたって学び続けることができる学び方を身に付けて、専門力を高め、それを組織やチームの中で自分らしく生かす方法を身につけてほしい
多久和理実 それでいいんです。大切なのは行動するようになったことで、行動がもたらす結果は後からついてくるものだ
弓山達也 自ら問いを立て、自ら、いや皆で答えを導き出す、この実にシンプルなことこそ、大学に、教室に集う意味であり、価値である
高校に入学したのに「大学で何を学ぶか」だなんて笑われそうですが、普通科高校なんで大学を見据えて勉強してくれると思う。
甥っ子が喜んでくれますようように。きっと、現ナマしか興味ないかな(笑)
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