「メディアの将来像を 考える会」9月例会
修士課程をご一緒した、稲垣さんが参加する「メディアの将来像を考える会」9月例会に参加してきました。
今回の登壇者は、マクルーハンの翻訳本を何冊か出されている、服部桂氏でした。
最近翻訳された「インターネットの次に来るもの」についてのご講演でした。
今回の登壇者は、マクルーハンの翻訳本を何冊か出されている、服部桂氏でした。
最近翻訳された「インターネットの次に来るもの」についてのご講演でした。
演題:「インターネットの次に来るもの」
講演要旨:1980年代の日米の通信自由化は現在のインターネットの興隆につながる大きな契機になった。日本では85年の電電三法によりNTTが民営化され、一般企業が情報通信に進出することが可能になり、「ニューメディア時代」が喧伝された。こうした中で日本の21世紀の情報通信を制するのはNTTと米国のAT&T、IBMなどの巨大企業とされたが、それは結局実現しなかった。実際に起きたのはこうした恐竜のような大企業による改革ではなく、小さな哺乳類のようなパソコン通信による通信の民主化だった。工業社会のトップダウン型の改革はことごとく破綻し、それまでは非常識とされたオープンシステムによる改革が始まり、不可能だと考えられたインターネットによるボトムアップの改革が始まった。
われわれは何が見えていなかったのか、これから先をどう考えていくべきなのかを、ケヴィン・ケリーの著作に展開される米国の状況とも比較しながら検討する。
服部氏の経歴:1951年、東京都中野区出身。早稲田大学大学院理工学研究科で修士号を取得後、78年に朝日新聞に入社。80年代の通信自由化の際、米通信系ベンチャー企業に出向。87年から2年間、米MITメディアラボ客員研究員。科学部を経て、出版局で「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長。94年に新聞紙面で初のインターネット連載。その後、2011年から同社ジャーナリスト学校シニア研究員。
メディア研究誌「Journalism」編集を担当。
著書に「人工現実感の世界」(日刊工業新聞 技術・科学図書文化賞優秀賞)
「人工生命の世界」「メディアの予言者 マクルーハン再発見」など。訳書に「ハッカーは笑う」「人工生命」「デジタル・マクルーハン」「パソコン創世『第3の神話』」「ヴィクトリア朝時代のインターネット」「謎のチェス指し人形ターク」、「チューリング 情報時代のパイオニア」、「テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?」、「インターネットの次に来るもの」、また「日米デジタルテレビ戦争」(共訳)、「『複雑系』を超えて」(監修)
など。
仕事終わりに車で行ったので懇親会は不参加でしたが、久々に「西北の風」でご飯を食べてみたいな〜
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