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戦後史の正体(孫崎享)

やっと読め終えました。戦後史を総理大臣を中心に,彼らの思想が米国に対する自主路線か追従路線かの2項対立で描いた労作です。かなり読み応えあります。中身は,高校生にも理解できるよう,かなり丁寧に書かれています。
が,その中身はかなり深いです。
孫崎氏は教科書のようなイメージで書かれていますが,あくまでもこれは孫崎氏が見た戦後史なので,一辺倒になるわけには行けませんが,かなり感心します。

放送史を研究する中で,戦後の反共の砦としてのテレビ政策があることは,担当教員があきらかにしていますが,その軸を別の角度からみるとまた新鮮ですね。

軍隊なき占領―戦後日本を操った謎の男や半藤さんの昭和史 戦後篇 1945-1989と合わせて読むと,新たな発見がありそうです。

高校で日本史を取っていない人は勿論,取っていた人も読むべき一冊ですね。

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