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仕事を辞める

自分のことでは無く、今年の新人の話。

同じ職種では3人の新人が入ったが、半年で1人が辞めるらしい。彼の配属された職場はいろいろと面倒な部署で複数(人であったり、仕事の内容であったり)のプレッシャーが相当かかったんだろうな、と勝手に理解し「俺だったら辞めたいよな〜」と笑って言ったりする。

ただ、個人的に安易に職場をさる若者の行く末は気になる。特に大学の後輩っということもあって肩入れする部分もあるんだろうが、僕の高校の同級生も辞めてから再就職に相当苦労した。

その話しを聞いてから我が部長に「僕の代わりに我が部に来て貰ってはどうだろうか」と進言したら、部長も乗り気で翌日上長に相談してくれた。

しかし、当の本人は大学院を目指しているかどうかで、かなり決心は堅いと上長は部長の提案を断ったそうである。

個人的には、一番偉い上長が「他の部署に行くか?」というの、現場の部長が「俺の部署に来ないか?」というのでは、前者は「不適応だから他に回す」というニュアンスがあり、後者は「俺が必要とされている?」という風に感じないだろうか。

しかし、この話しは人それぞれ感じ方は違い「何甘っちょろい事言ってんだ、辞めろ辞めろ」という派と、配置替えで別の所でやってみれば良いのにという同情派に分かれる。圧倒的に前者が多数派。

もともと、叩いて伸ばすタイプな人材育成の強い我が職場では、褒めて伸ばすタイプの子は不適応に陥り易い。しかも、育成する方は、人材が前者なのか後者なのか気にする様子も無い。

これを機会に我が職場も、人材をよくみて教育するすべをまじめに考えて欲しい、とそんな気がした出来事であった。

3人配属されて、1人がドロップアウト。人を育てられない職場は会社に見捨てられますよという危機感があるのかどうか分かりませんが、僕が偉かったら、この職書の採用の人数を絞って、この職種を子会社に出します。

そんな現金な話しは別として、企業の雇用の責任、つまりお子さんを預かるという事に対する、企業の真摯な姿勢というのをまじめに考えないと、「もう大人なんだから」という姿勢、態度だけでは難しい時代になってきたのかなとも考えた。

そして、先日別の部の部長さんから教わった言葉を思い出した。

「サラリーマンってのは、会社のお金を使ってどれだけ自分を磨けるかだ」

僕なら、もう少し楽な職場に異動させてもらってから、仕事と勉強の両立をさせ、次を狙うのだが、若さ故の退職。

良い先輩に出会うことが本当に大切だな。そうすれば、もう少しよい判断ができただろうに。

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