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”敗戦後も目をそらしてきた根本問題”とは

「目をそらしてきた問題に直面」 鶴見俊輔、講演で震災と原発事故を語る
朝日新聞 2011年6月22日14時46分

 哲学者の鶴見俊輔が、東京では久々に大聴衆を前に講演した。4日に開かれた「九条の会」主催の講演会に登壇し、2千人の参加者に語りかけた。

 鶴見は米国の日本への原爆投下から説き起こした。「科学を悪用してはならないというヒポクラテス以来の伝統が断ち切られ、科学は新しい段階に入った」。原爆と原発の連続性を示唆しながら「国家予算によるビッグサイエンスは、自国、他国の数百万という人々の上に覆いかぶさることになる」と話した。

 さらに「日露戦争以来、大国になったつもりで文明の進歩をひたすら信じ続けてきた日本人は、敗戦後も目をそらしてきた根本問題に(震災と原発事故で)直面している」と指摘。「受け身の力をここで超えること。九条は、何らかの行動、態度の表明で裏付ける方がいい。不服従の行動の用意があるとさらにいい」と結んだ。(樋口大二)


“敗戦後も目をそらしてきた根本問題”とは何か語られたのだろうか? 大国になったという錯覚か? 現地で聞いている人にはこの文章で分かったかもしれないが、新聞記事としてよむとその裏が読めない。記者は文章として扱いやすいからこの文章を選んだのだろうが、要約文としてはわかりにくい。きっとこの会の雰囲気の10%も紹介できていないだろう。

鶴見さんとの接点は以下の本が、大学院の先生の必読リストに入っていたから、記事とか目にすると目を通すようにしています。

ちなみにこの本は、社会学の各種論文をまとめた本で、かなり面白い本です。

ぱらぱらめくっていると2009年の自分の勤務表がしおり代わりに入ってました。

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