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前代未聞のカンニング事件・その弐

まさか、逮捕するとは、というのが正直な感想です。

京都大学は、捜査に国家権力の力を借りたとしても、不正者には不合格の対応をとれば良いだけである。見せしめのように逮捕する必要はないだろう。

一方で守秘義務を結んで、Yahoo!に教えてもらって自力で解決すべき、という意見を述べる見識者もいたが、それに対しては僕の意見はノー。

不正行為をしたらいけない、という前提で受験している入学試験において、不正行為を行った者を、どのような手段でそれを見つけ出すか、というのは京都大学に選択する余地があると思う。それが、入試時間内においてなら、試験監督の仕事になる。

忙しい入試業務の中で、合格発表の前にそれを見つけ出す必要があるために、警察の力を借りた京都大学。しかし、該当者を特定した時点で、被害届は取り下げるべきである。不正を入学すると困るという被害は、未然に除去できたのであるから。

一方、新聞、テレビの騒ぎ方が純情ではない。NZ地震も地元では日本のメディアスクラムが問題になっているという。秋田や仙台まで行って、受験生の生活態度などをねほりはほり伝える必要がどこにあるのだろうか。

秋田から仙台の予備校の寮まで通って京大を目指した一人の受験生のカンニングの事件である。

日本の受験制度がどうのとか、インターネットの掲示板がどうのとかを問題にするべきではないだろう。

しかし、この問題、地方の名も知れない大学の受験において同様な問題が発覚しても、きっとニュースにもならないんだろう。京都大学、という大学においてこのような自体が発生したからニュースになったんだろう。それも、一つ、現状の日本の“いやらしさ”を反映しているようだ。

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