A8

戦後資料マスコミ

戦後資料マスコミ,という分厚い辞典がある。
日本評論社からでているもので,編者は社会学者の日高六郎氏。
修士論文を書く際には大いに参考にしたので,時期は忘れたが,その後,古本で手に入れた。

朝日新聞で「私の収穫」というコラムを読んでいたら,
フランス文学者の海老坂武さんが“日高夫妻の「若者宿」”というコラムを書かれいた。

その記事では,日高さんが93歳の今もご健在で,
新著『私の憲法体験』を出されたそうである。

とくにフランス文学を愛するわけでもないので普段なら見飛ばしていた(読み飛ばすよりもっと早い)だろうこの記事。
以前オックスフォード大の苅谷剛彦さんのコラムが面白く読んでいたので,場所を感覚的に覚えていた。現に今回は6回なので,前の5回は記憶に無し。

でも,こういった記事をみて,自分の中で点として知識が結ばれ,面となっていくのが,面白くもあり,うれしくもあり,ほくそ笑んでしまう。

これこそ,新聞を読む楽しみみたいに感じる。

そう考えると,夕刊も捨てたもんじゃない。

すると,先日,経済産業省の境さんがツイッターで“女性向けの風俗”についてフォローしていたのを思い出した。
sakaima こういう"在る"、って大事ですよね。RT @RumiShishido: @tabusa 「安全で安心な女向け風俗」はもしかしたら多くの女性にとっては、実際には利用しない場かもしれない。だけどそれが世の中に“在る”っていうことは、女たちに確実に「ゆとり」を与えるはずである。


行かないけど,それが有ること事態に意味がある,のような・・・

以前,長谷部先生が『テレビの憲法理論—多メディア・多チャンネル時代の放送法制』で以下のようなことを述べていた。

19時のNHKニュースはあっても見ない人が多いけど,それがそこに存在していることに意味がある,ということだ。

このように,一見,無駄のようで,きちんと機能しているものがあるような気がする。決して,事業仕分けにならないことを祈る。

※ツイッターを引用するのは難しい。なんと言っても見つけにくいからだ。

コメント

人気の投稿