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オピニオン誌冬の時代

大人が考えなくなったのだろうか。

深く考えることより、感覚的な楽しみに麻痺しているのだろうか。

朝日新聞の「論座」は10月、講談社の「月刊現代」は12月で休刊になるそうだ。

『世界(岩波書店)』、『正論(扶桑社)』、『諸君!(文藝春秋)』などが残っている。
だから大丈夫だろうか。

保守派、リベラル派、いろいろと考えはあるからいい。

政府により新聞社と放送局の一体化が叫ばれ、メディアコングロマリットを待望している感もある。

今やジャーナリズムの屋台骨を担っているのは雑誌かもしれない。

多くの既存メディアのジャーナリストは匿名で雑誌に記事を投稿することもあると聞く。

既存メディアのヤミの部分に食い込む報告も数知れず、

中川一徳「テレビ局を支配せよ! 田中角栄と読売・朝日の「電波談合」、月刊『現代』、
講談社、2005 年 2 月号、p.140-159。

は、小生の修士論文では大いに参考にさせてもらった。

小生も特にこれと言って購読していたわけではないが、やはり手の取れる場所に、オピニオン誌があるか、ないかは、民主主義を考える上で大きい問題ではないか。

この国の大人達は、再び戻ってくるのだろうか、議論の枠の中に?

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