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知の逆転

読みたい本と読み切れる本って必ずしも一致しない。

この本は,確か蒲田の有隣堂で一度目があった。次にあったのは会社の本屋。

2箇所でこの本の表紙に見つめられた気がしたので購入。

積ん読本が多い中で,僕の読書の待ち行列に入ってきて,他の本にとっては偉い迷惑な話だが,この本はとても読みやすかった。

アメリカ(厳密に言えばアメリカの大学にいる)の知の巨人に対して,吉成真由美がインタビューを行う。

元NHKの吉成さんの質問が,読んでいて感心する。ちゃんとインタービューする人の本なり,バックグラウンドを理解した上での質問。

まっ,本来それは当たり前なんだけど,今時の記者会見の質問なんて,酷い質問ばかりなので,その分新鮮に感じた。これがインタビューだ。



第1章 文明の崩壊(ジャレド・ダイアモンド)
第2章 帝国主義の終わり(ノーム・チョムスキー)
第3章 柔らかな脳(オリバー・サックス)
第4章 なぜ福島にロボットを送れなかったか(マービン・ミンスキー)
第5章 サイバー戦線異状あり(トム・レイトン)
第6章 人間はロジックより感情に支配される(ジェームズ・ワトソン)

若干理系よりだけど,文系の人にも十分理解できるほど,丁寧に,そして学問のイントロダクションを説明している(必ずしも,これを読んだからと言って学問の入門編を理解できるわけではないが…)。

と言うことで,我が家の待ち行列を並んでいた本が,うらやむこともなく,あっという間に読み終えてしまった。

ちょっと息抜きに,新鮮な情報で頭を活性化させたい人向けの本である。

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