メディア総合研究所のシンポジウムに行ってきました。
「放送の自由は誰のものか ~徹底討論・放送法「改正」案~」
◆基調講演: 松田 浩(元立命館大学教授)
◆パネルディスカッション
パネリスト:
川村 晃司(テレビ朝日コメンテーター)
田中 早苗(弁護士)
臺 宏士(毎日新聞記者)
服部 孝章(立教大学教授)・・・コーディネイト
吉岡 忍(ノンフィクション作家)
貴重な松田先生の話を聞けました。
いちおう最後に名刺交換までさせてもらいました。
パネルディスカッションでは、
そうそうたる人たちが「放送の自由」は誰のものか?
について、激しく議論していました。
しかし、このての議論をしている時、
どうも放送局員や経営者蔑視の発言があります。
「放送局は自分たちの放送の自由を守れない」とか…
これだと自分たちをあくまで放送の世界の救世主だ!みたいな位置づけなのだろうか?
放送は無論「市民のためのもの」であろう。
しかし「市民のもの」ではない。
ここは忘れてはならない。
市民のものであったら、市民が責任を負わなくてはならないし、市民はそんなものを負う気などまったくないのだ。
また積極的に「ドキュメンタリー」番組の重要性を述べるのも、こういった人たちの中では多いケースであるが、ニッチなターゲットにフォーカスを当てることは、今のテレビにとっては無理なこと、そんなことをする意味はない。つまり、売れないものを作れ!ってことは無理な話だと思う。
それでも日曜にフジテレビジョンで放送している、ザ・ノンフィクションは凄い番組だと思う。
また、最後に「創」の出版されている方が、
NHKの受信料未払い世帯に対する簡裁への支払い督促申し立てに対して、
異議を申し立て裁判で本格的に争う構えを見せている3件の方々を応援することと、
それを報道しないメディアについて苦言を呈されてました。
しかし、ここでの議論の上では、放送とは制度によって形作られていて、その枠組みの中では放送法が存在するし、そこに受信料を支払うべき旨が書かれているので、ちょっと、議論の的がはずれたかな~と感じました。そういう制度というか、ルールが無いと放送って成り立たないわけですよね。
昔アメリカではフリーラジオって意味合いで、全ての人が適当に周波数を使って放送していたら、混線してまったく放送ができなかった。だから周波数を割り当てるルールが出来た。
そうこうして、それがFCCという独立行政委員会方式をとられていることになっています。
放送史上の電波管理委員会の廃止は大きな意味を持っていますが、当時の電波管理委員会は、電波庁の役人とほぼ変わらなかったし、免許申請には一本化を進めたし、大阪での聴聞ぐらいしか、行動をしてませんよね。だから、あの当時のレベルの独立行政委員会を導入したところで、僕は何も変わらないと思う。
FCCの研究をそんなにしているわけでもありませんが、90年代のスーパーハイウェー構想の中で、相当な規制緩和が推し進められた。プライムタイムアクセスルール、fin-synルールも撤廃された、フェアネスドクトリンもない、オーナーシップの問題も緩和された。そして80年代の中頃からはじまった、メディアの統廃合は一層加速された。はたして、FCCは何をしていたの?
隣の芝は青く見えるじゃないですが、ただアメリカのような独立行政委員会方式を導入したい、って唱えるのではなく、日本の放送の歴史や国民性を鑑みた、放送制度を考える必要があると、僕は感じてます。
しかし、結局は市民団体や、アカデミックな人たちや、有識者がどうこう言ったて、放送は変わらないな~と思いました。なぜなら、放送人のみんながみんな、そんなに賢いわけでもなく、ただ芸能人と仕事がしたいとか、楽しそうだからとか、格好いいからとか、そんな気持ちで働いている人に、あれこれ難しいことを理解すること自体無理で、それを理解させようとしていること自体が、僕にとっては理解できません。
もの作ってっている人たちにとっては、一つの完成品が、何を媒介で出て行くかってことは、その次の問題なんだと思う。確かにテレビ向き、映画向き、パッケージメディア向き、ネット向きとかいろいろと考えられるけど、一番の問題は、楽しく番組が創れること、それが彼らにとって一番大切なことなんですよ。
だからといって、こういった活動がなくなるのは良くないですよね、あった方が絶対良い。でないと、わざわざ年会費払って維持会員なんかになりません。
市民のメディアアクセスの問題もいろいろと言われていますが、いきなり市民の手で放送局なんて僕はいいません。FMラジオならなんとかいけるかもしれないけど・・・
でも、それこそYoutubeがあったり、いろんな表現の手段はあります。
いきなり、テレビってメディアに行かなくても、いつかはテレビでも良いし。別にテレビをつかって表現活動をすることが偉いってことなんて何にもないですからね。
まあ、とても考えさせられるシンポジウムでしたよ、是非、皆様も維持会員になってご参加ください。
◆基調講演: 松田 浩(元立命館大学教授)
◆パネルディスカッション
パネリスト:
川村 晃司(テレビ朝日コメンテーター)
田中 早苗(弁護士)
臺 宏士(毎日新聞記者)
服部 孝章(立教大学教授)・・・コーディネイト
吉岡 忍(ノンフィクション作家)
貴重な松田先生の話を聞けました。
いちおう最後に名刺交換までさせてもらいました。
パネルディスカッションでは、
そうそうたる人たちが「放送の自由」は誰のものか?
について、激しく議論していました。
しかし、このての議論をしている時、
どうも放送局員や経営者蔑視の発言があります。
「放送局は自分たちの放送の自由を守れない」とか…
これだと自分たちをあくまで放送の世界の救世主だ!みたいな位置づけなのだろうか?
放送は無論「市民のためのもの」であろう。
しかし「市民のもの」ではない。
ここは忘れてはならない。
市民のものであったら、市民が責任を負わなくてはならないし、市民はそんなものを負う気などまったくないのだ。
また積極的に「ドキュメンタリー」番組の重要性を述べるのも、こういった人たちの中では多いケースであるが、ニッチなターゲットにフォーカスを当てることは、今のテレビにとっては無理なこと、そんなことをする意味はない。つまり、売れないものを作れ!ってことは無理な話だと思う。
それでも日曜にフジテレビジョンで放送している、ザ・ノンフィクションは凄い番組だと思う。
また、最後に「創」の出版されている方が、
NHKの受信料未払い世帯に対する簡裁への支払い督促申し立てに対して、
異議を申し立て裁判で本格的に争う構えを見せている3件の方々を応援することと、
それを報道しないメディアについて苦言を呈されてました。
しかし、ここでの議論の上では、放送とは制度によって形作られていて、その枠組みの中では放送法が存在するし、そこに受信料を支払うべき旨が書かれているので、ちょっと、議論の的がはずれたかな~と感じました。そういう制度というか、ルールが無いと放送って成り立たないわけですよね。
昔アメリカではフリーラジオって意味合いで、全ての人が適当に周波数を使って放送していたら、混線してまったく放送ができなかった。だから周波数を割り当てるルールが出来た。
そうこうして、それがFCCという独立行政委員会方式をとられていることになっています。
放送史上の電波管理委員会の廃止は大きな意味を持っていますが、当時の電波管理委員会は、電波庁の役人とほぼ変わらなかったし、免許申請には一本化を進めたし、大阪での聴聞ぐらいしか、行動をしてませんよね。だから、あの当時のレベルの独立行政委員会を導入したところで、僕は何も変わらないと思う。
FCCの研究をそんなにしているわけでもありませんが、90年代のスーパーハイウェー構想の中で、相当な規制緩和が推し進められた。プライムタイムアクセスルール、fin-synルールも撤廃された、フェアネスドクトリンもない、オーナーシップの問題も緩和された。そして80年代の中頃からはじまった、メディアの統廃合は一層加速された。はたして、FCCは何をしていたの?
隣の芝は青く見えるじゃないですが、ただアメリカのような独立行政委員会方式を導入したい、って唱えるのではなく、日本の放送の歴史や国民性を鑑みた、放送制度を考える必要があると、僕は感じてます。
しかし、結局は市民団体や、アカデミックな人たちや、有識者がどうこう言ったて、放送は変わらないな~と思いました。なぜなら、放送人のみんながみんな、そんなに賢いわけでもなく、ただ芸能人と仕事がしたいとか、楽しそうだからとか、格好いいからとか、そんな気持ちで働いている人に、あれこれ難しいことを理解すること自体無理で、それを理解させようとしていること自体が、僕にとっては理解できません。
もの作ってっている人たちにとっては、一つの完成品が、何を媒介で出て行くかってことは、その次の問題なんだと思う。確かにテレビ向き、映画向き、パッケージメディア向き、ネット向きとかいろいろと考えられるけど、一番の問題は、楽しく番組が創れること、それが彼らにとって一番大切なことなんですよ。
だからといって、こういった活動がなくなるのは良くないですよね、あった方が絶対良い。でないと、わざわざ年会費払って維持会員なんかになりません。
市民のメディアアクセスの問題もいろいろと言われていますが、いきなり市民の手で放送局なんて僕はいいません。FMラジオならなんとかいけるかもしれないけど・・・
でも、それこそYoutubeがあったり、いろんな表現の手段はあります。
いきなり、テレビってメディアに行かなくても、いつかはテレビでも良いし。別にテレビをつかって表現活動をすることが偉いってことなんて何にもないですからね。
まあ、とても考えさせられるシンポジウムでしたよ、是非、皆様も維持会員になってご参加ください。
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