テレビはなぜおかしくなったのか
という,意味深なタイトルからは,「なぜ,おかしくなった」という事実が,本書でかたらられているかと言えば,多少疑問が残ります。
4人の著者が,現代のテレビ報道の問題点を丁寧に批判するのですが,その事で,この「てれびはなぜおかしくなったのか」というタイトルは掲げるには,説得力が弱い感が残りました。
昨今の,
・脱原発デモ
・慰安婦写真展中止事件
・生活保護バッシング
・尖閣問題
を,それぞれの専門家として,現代のテレビ報道を指摘するのですが,それは,それで,テレビがなぜおかしくなったのか,という事実とは,まだ少し距離がある感じた本でした。
また,1600円という値付けが微妙に高い。
上記の4つの問題における報道の,どこがどう駄目なのかという事を知りたい方は,是非読んだようが良いと思います。
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